私が「自分を責める」をやめられなかったとき(5)

もう私は一生、自分で自分を責めることを止められないのだろうか。

これまでの人生で、幾度となくそんな思考にとらわれては、

絶望的な気持ちになってきました。

 

こんな自分はもううんざり。

いっそこの頭を丸ごと、誰かと取り換えてもらえたらどんなに楽だろう。

そこまで考えてしまうほど、当時の私は追い詰められていました。

 

しかし、カウンセリングを受ける過程でだんだんと気づいたことは、

鳴りやまない自分責めの声の数々は、

本当に一番必要なことを私に気づかせるための、

とても大事な役割を持っていたということでした。

 

 

「私は、こんなにも深く傷ついてきたんだよ」

「信じられないくらいつらかったんだよ」

「何度も何度も自分を否定してしまうくらい、悲しい気持ちを経験してきたんだよ」

「すぐに癒えるような傷なんかじゃないんだよ」

「簡単に止められなくて当然なことなんだよ」

「だからどうか、本気で向き合ってほしい」

「周りの人や、『普通』という概念なんかじゃなくて、私自身を見てほしい」

 

 

そうやって、私が本当の私を直視できるようになるために、

自分責めの声たちは、昼夜を問わずどんなときも、

力の限りを尽くして、私に精一杯語りかけてくれていたのです。

 

 

私は自分責めをしてしまう自分のことが、かつては大嫌いでした。

誰とどこにいても、何をしていても、どんなときも楽しめなくて

ただただつらい気持ちに耐えるだけで、下を向いて歩くばかり。

圧倒的に自信が足りなくて、前向きに生きられている周りの人が全く理解できなくて

うらやましくて、妬ましくて、嫌いになってしまったりもして、、、

 

人と接することそのものが、本当に苦痛でたまらなかった時期もありました。

 

 

ですが、何年もかけて自分と向き合い続けて、

どんなに嫌になっても、ときにはカウンセリングを休みながらも

自分と対話することをやめず、続けてきたおかげで、

ようやく楽に生きられるようになってきました。

 

今となっては、自分を責めることでしか自分に注目できなかった

過去の私のことも、それはそれで大切なものだったと

愛しく思えるようにもなりました。

昔の私には考えられなかったことです。

 

 

 

もしも、今、かつての私と同じように

頭の中で自分のことを常に攻撃してしまったり、否定し続けてしまったり

責め続けてしまったりしていて、とても苦しい状況にいらっしゃる方がいたら、

どうか迷わずご連絡をください。

 

私は、自分責めをしてしまうあなたのことを否定しません。

もちろん責めることも絶対にしません。

 

毎日、耐えて苦しんでいるあなたのことだけでなく、

あなたの中にある自分責めの声そのものも、

どちらも大切なものとして、そっと受けとめながら、お話をお聞きします。

 

どうかご安心ください。

自分を責めることは、必ず止められます。

焦らず、ゆっくり、一緒に向き合っていきましょう。

 

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。