私が「自分を責める」をやめられなかったとき(1)

かつては、他でもない私自身が、

「自分を責める」ことをやめられなかった時期がありました。

 

どんなときも、四六時中、朝から晩まで絶え間なく

頭の中で「自分を否定し続ける声」が鳴りやまず、

体も心もいつもボロボロに疲れきっていました。

 

 

たとえば、仕事中。

目の前の作業に向き合い、早く終わらせようとするのですが、

一方で頭の中では、

「向かいの先輩がさっきため息をついていた。私が何か迷惑かけてしまったからかな」

「上司が私にあんなことを言っていたのは、私の仕事がダメだったからかな」

「みんなすごく落ち着いて冷静に仕事してるのに、私は間違えてばかり。どうしよう」

「関係先のあの人、電話でさっき不機嫌そうな声だった。私が仕事できないからかな」

 

こんな感じで、自分で自分を攻撃したり、追い詰めたり、不安になったり・・・

といったことが日常茶飯時でした。

実際には誰からも、直接的な批判を受けたわけではないのに、です。

 

当然、仕事に集中しきれないので、結果として本当にミスを招いてしまい、

同僚に迷惑をかけたり、上司に怒られたりということが

あとから現実になってしまっていました。

 

 

家に帰ってくるといつもぐったりして、くたくたで、起き上がれませんでした。

それは体力がないからだけではなく、完全に脳疲労によるものだったと

今となっては思っています。

ですが、当時の私はそのことにさえ気づけず、

もっと言えば、頭の中の声が「自分を責めている」ものなのだと

客観的に捉えることすら、全くできていませんでした。

 

ただひたすら「私はダメ」「私はおかしい」「私はできない」「私は迷惑をかけている」

そう自分で感じて、自分で考えて、自らダメージを受けて、引きずって、、、

毎日がその繰り返しでした。

 

 

それが組織で仕事をしていた約10年間、ずっと続いていました。

カウンセリングを受けるようになるまで、自分ではどうしても改善することができませんでした。

でも、問題の本質的な原因は、そもそも仕事よりもずっと根本的なところにあったのです。

 

(2)に続きます。